「情報先取り 日本経済新聞の活きた読み方〈’91年版〉」販売店・購入・ショップ情報。石井 勝利ブックマン社

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情報先取り 日本経済新聞の活きた読み方〈’91年版〉

石井 勝利ブックマン社

ブックマン社

 

市場の倫理 統治の倫理 (日経ビジネス人文庫)

ジェイン ジェイコブズ日本経済新聞社

日本経済新聞社
 公正な取引の担保のため、その阻害要因としての暴力は市場から追放されねばならない。
その一方で、かのトマス・ホッブズに従えば、「剣なきことばは弱い」。平和のため、国家の
秩序の安定のため、血なまぐさき暴力は時に肯定されねばならない。
 相互の信頼と長期的な繁栄を期するべく、市場において虚偽は忌むべきものとして
排除されねばならない。しかし同時に「嘘も方便」、自国の利益、自国民の利益のため、
嘘の一つもつけぬ者に国を統べる資格などあろうはずもない。

 シンポジウムsymposiumなる語の語源はギリシア語のsymposion、すなわち、
酒を酌み交わしつつ、真理の追求のため、侃々諤々各々がその意見を戦わせる饗宴の場を
その由来に持つ。

 そして本書の議論はすべてプラトンの対話篇の顰に倣って進められる。
 きっかけは一枚の招待状、「正直の徳が崩壊した理由を探求する」ことを目的に集った
多士多彩6人のメンバーが、市場の倫理、統治の倫理をめぐって熱い討議をぶつけ合う。
 二つの倫理をめぐる区別の正当性、および正統性はいかなるものか? この二つの混同が
いかなる悲惨を引き起こしているのか? 両者の共存、併存の可能性は?

 歴史から引き出された広範なケーススタディをもとに、ジェイコブズが引き出す結論は
希望にも似て、そして絶望にも似る。

 

選択の自由―自立社会への挑戦 (日経ビジネス人文庫)

日本経済新聞社

日本経済新聞社
アメリカのレーガノミックス 、イギリスのサッチャリズム 、ニュージーランドのロジャーノミクス に影響を与えたとされるM.フリードマン のベストセラー。
小泉政権以後の日本の改革にも強い影響を与えているらしい。初版は1980年。市場の失敗を論ずる本が多いなか、政府の失敗を説く本書は貴重に思われた。

本書の主張としては、
1.主にアメリカ政府を例にとり、これまでの政策が如何に国民に社会的、経済的損失をもたらしてきたか。
2.国民の「国なら間違いない」という宗教染みた信仰が、如何に政府と官を膨張させてきたか。
3.国民のためと称する規制が、崇高な理念と裏腹に、如何に特定利益集団の保護に利用されてきたか。

といったところだろうか。そして、ほぼ本書に示されている通りに日本の改革が進行していると感じる。
感想としては、政府に対する批判とともに、国民に対しても自立を求めている点が好感が持てた。
「税金は払いたくないが、サービスは増やせ」など無理な要求はするなと。そのような要求が政治家を借金による財政支出増大に走らせ、政府を肥大させていく結果になると。
本書とドラッカーの「断絶の時代」を読むとともに、今の世の中の動きを合わせて考えると、やはり政府(and官)の規模は縮小していくと同時に、
個人の責任と自立が一層求められる時代になるのかな。
もっとも日本の場合、本書のような崇高な理念に推されたわけでなく、財政難によって否応なく・・・・という感じですが。
そして、個人が好むか否かに関係なく規制緩和とグローバリゼーションも一層進んでいく。
600ページ超ありますが、ドラッカーの「断絶の時代」とともに、賛否は別としても、読んでおくべき本と思います。

 

資本論を読む〈中〉 (ちくま学芸文庫)

ルイ アルチュセール筑摩書房

筑摩書房
 よくアルチュセールは、テクストを読むことはどういうことであるのか、という問題提起をしたといわれる。アルチュセールは、「読む」という行為を見直し、「徴候的読み」でもって、マルクスの著作を読み解こうとする。
 けれども、このアルチュセールたちの試みが、60年代のマルクス主義にひとつの示唆を与えたとはいえ、その熱狂と一連の仕事は、いまではまったく意味を持たなくなっている。そもそもアルチュセールたちが吟味しようとした『資本論』そのものに、誰もが意味を見出せなくなっている。
 この現状のなか、いま問われるのはアルチュセールたちの行った「読み」ではなく、マルクスとは何者で、その著作は何であったのか、という根本的な問いであろう。
 そのさい、レーニンやスターリンがマルクスやマルクス主義を歪曲したのであって、ソ連をはじめとする社会主義国の失敗の責任をマルクスやマルクス主義に押し付けることには無理がある、という考えはとらない。あきらかに失敗の責任は、マルクスにある。マルクスに責任はないように発言する人がいまでもいるが、それはもっともマルクスとはかけ離れた読みであろうと思う。自分の著作に責任を持つことが思想家とその著作の最低限の役割であるからだ。
 もはやあのときのようなマルクスは復活しないいまこそ、時代を知るために一度手にとって目次だけでも読むことを薦める。だが、中身はまったく意味不明なので、よほどの人でない限り最後まで読むことは出来ないだろう(私もその一人だが)。

 

限界革命の経済思想 (有斐閣新書 B 6)

有斐閣

有斐閣

 

大恐慌のアメリカ (岩波新書)

林 敏彦岩波書店

岩波書店

 

資本論を読む〈下〉 (ちくま学芸文庫)

エチエンヌ バリバール筑摩書房

筑摩書房
アルチュセール学派の完全訳。これを読まない現代思想はモグリだ。
 下巻はエチエンヌ・バリバール「史的唯物論の根本概念について」
 ロジェ・エスタブレ「『資本論』プランの考察」

 

私は、経済学をどう読んできたか (ちくま学芸文庫)

ロバート・L. ハイルブローナー筑摩書房

筑摩書房
原典を通じて読む経済思想史というのはコンセプトは良いと思いますが、いかんせんわたしのような経済学の門外漢には、古典のくどい文章には付き合い切れませんでした。少し読むと眠くなる。ところどころ挿入される著者による説明やコメントは、簡潔にして要を得ていて、結局そればかり読んでしまいました。全体をきちんと読める力のある人には、原典からの抜粋部分と切れ味の良い解説を合わせて、すごくためになるんだろうなと思います。

 

クルーグマン教授の経済入門 (日経ビジネス人文庫)

ポール クルーグマン日本経済新聞社

日本経済新聞社
 かなりもったいない本。とても面白そうな内容なのに、訳が最悪。訳者の山形浩生(ひろお)氏は、彼の他の訳本のレビューでも非難されていますね。
 出版社もこの人を訳者に選ぶのはやめた方がいいのではないでしょうか。訳者の日本語ボキャブラリーのなさだけが印象に残った本でした。

 

市場主義 (日経ビジネス人文庫)

元重 伊藤日本経済新聞社

日本経済新聞社
 内容自体は面白くてためになります。
 同著者による『市場の法則(1998年)』と『市場主義(2000年)』は六割強同じ内容と記述です。また、『市場主義(2000年)』と『ビジネス・エコノミクス(2004年)』は8割強(9割?)同じ内容と記述です。どれか一冊ということであれば、『ビジネス・エコノミクス(2004年)』を薦めます。(しかし、これで各出版社は何も言わないんだろうか?)

 
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